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Supreme Campaign Photo Tee 2005-2017 完全版

数々の有名人を起用したポートレート

今やラグジュアリーブランドのキング Louis Vuittonルイ・ヴィトン)とコラボレーションし、ランウェイデビューを飾るまでに成長したシュプリーム。

シュプリーム立ち上げ当時は、CALVIN KLEINカルバン・クライン)の広告である Kate Moss(ケイト・モス)のモノクロ・ポスターに赤い Box Logo ステッカーを貼ったプロモーション活動を地道に行っており、そのプロモーションよって地元のスケーターやキッズ、ファッション業界の人の目に止まりブレイクした。(その後、カルバン・クラインからクレームが来たのも有名な話だ)

それ以降、ニューヨークの巨人は怒涛のコラボレーションを展開している。NIKE(ナイキ)や Jordan Brand(ジョーダンブランド)をはじめ、VANS(バンズ)や COMME des GARCONS SHIRT(コム・デ・ギャルソン・シャツ)、The North Fane(ノースフェイス)といった巨大ブランドから、スケートカンパニー、ミュージシャン、芸術家などいったジャンルに捕らわれないコラボレーションで私たち消費者をいつも楽しませてくれている。

そんなコラボレーションの中でも、Box Logo(ボックスロゴ)と同じくらい希少性と価値があり、シュプリームコレクターを魅了して止まないのが、セレブリティな有名人を起用したキャンペーン・ポートレート・フォト Tシャツだ。

今回は、過去の名作とともにシュプリームのポートレート・フォト Tシャツを振り返る。2017FW フォト Tシャツのリークも出ているので合わせてチェックしてみよう。

2005 Raekwon

2005年、記念すべきポートレート・フォト Tシャツ第一弾は、ヒップホップ集団 Wu Tang Clan(ウータンクラン)の創立メンバー Raekwon(レイクウォン)が起用された。彼のボディーガードとマシンガン、そして、手に持っているエルモが非常に印象的。シュプリームのブランド・アイデンティティーを完全に表現した一着。フォトグラファーには Kenneth Cappello を起用。

2006 Dipset

2006年にリリースした第二弾は、2002年にニューヨーク・ハーレムで結成したヒップホップユニット Dipset(ディップセット)の Jim Jones と Juelz Santana を起用。前回同様 Kenneth Cappello が、その当時、ニューヨークで一番ホットだった MC を撮り下ろした。ジョーンズは、スタジオに来る前にギャラの前払いを要求していた。

2007 Mike Tyson

2007年は、ブルックリン出身の元ボクサー Mike Tyson(タイソン)を起用。ヒップホップが2回連続で続いた後、シュプリームの創業者 James Jebbia は、自身が愛してやまなかったボクシングへ目を向けた。Muhammad Aliモハメド・アリ)と並ぶ世界最強ボクサーのポートレートは、再び Kenneth Cappello が撮り下ろした。撮影はニューヨークではなくラスベガスのホテルとカジノで行われた。

2008 Kermit

ラッパー、ボクサーの次に登場したのは、なんと!セサミストリートなどで登場するカエルのマペットだった。Kermit the Frog(カーミット)を撮り下ろしたのは、シュプリームと長きに渡るコラボレーターである Terry Richardson(テリー・リチャードソン)。シュプリームらしい非常にユーモラスなカーミット・フォト Tシャツは、今でも絶大な人気があり高値で取引きされている。

2009 Lou Reed

2009年に登場したのは、2013年に惜しくもこの世を去った Velvet Undergroundヴェルヴェット・アンダーグラウンド)のフロントマン Lou Reedルー・リード)。ポートレート・フォト Tシャツ初となるブラックの Box Logo を着用し、”Fuck You” スタンスで腕を組んだ姿は、シュプリームの反骨精神を完璧に表現していた。フォトグラファーは、Terry Richardson。しかし、一部の若いキッズからは否定的な批判も出ていた。

2012 Kate Moss

2012年は、もやは説明不要の Kate Moss(ケイト・モス)を起用。ケイト・モスの Tシャツは過去に何度かリリースしたが、カルバン・クラインのキャンペーン写真を無断で使用し、カルバン・クラインからの法的な脅威にさらされていた。2004年 NYC 10周年記念 Tシャツ、2006年 Kate Kiss Tシャツ、2008年 代官山 10周年記念 Tシャツ(KAWS Original Fake とのコラボ)。そして、2012年、ようやくケイト・モスを正式にキャンペーン・モデルとして起用。イギリスのフォトグラファー Alasdair McLellan を起用したポートレートは、ヒョウ柄のジャケットを着てタバコを持つクールなケイト・モスが非常に印象的で、シュプリームのポートレート・フォト Tシャツの中の名作のひとつと言える。

2013 Shane MacGowan

2013年に登場したキャンペーン・モデルは、1982年にイギリス・ロンドンで結成されたロックバンド The Pogues(ザ・ポーグス)のフロントマン Shane MacGowan(シェイン・マガウアン)を起用。フォトグラファーに Shaniqwa Jarvis を起用し、ルー・リードに続き2人目となるブラックの Box Logo を着用。ポートレート・フォト Tシャツ シリーズで唯一のモノクロ写真が採用されたのも注目すべき点だ。

2015 Neil Young

2014年、シュプリームは、KRS-1、Harold Hunter、Dead Kennedys、Siouxsie Sioux などのフォト Tシャツをリリースしたが、正式なキャンペーン・ポートレート Tシャツはリリースされなかった。そして、2015年に登場したのが、Crosby, Stills, Nash & Young や Buffalo Springfield のメンバーとしても活躍していたカナダ・トロント出身のシンガーソングライター Neil Youngニール・ヤング)だ。ホワイトとレッドの Box Logo Tシャツの上にネルシャツを羽織り、黒のハットを被ったニール・ヤングは最高にクールで、日本国内の著名人も着用し、今でもプレミアムな1枚となっている。

2016 Morrissey

2016年は、元 The Smithsザ・スミス)のフロントマン Morrisseyモリッシー)を起用。シュプリームのブランド・ディレクターAngelo Baque が、根っからのザ・スミスモリッシーの大ファンで話が始まった。しかし、シュプリームファンはご存知だと思うが、モリッシーのキャンペーンは順風満帆には進まなかった。このキャンペーンは、2015年7月にシュプリームからモリッシーにアプローチし始め、写真の用途や写真家の情報はその時に提示され、双方合意の上で進行した。写真家 Terry Richardsonモリッシーは以前に仕事をしたことがあり、シュプリームの過去のキャンペーンの写真資料も参考として提出した。そして、撮影時のポーズもモリッシーの意思に任せられており、ギャラもモリッシーの要求通り支払い、2時間に渡る撮影費用もすべてシュプリームが負担した。そして、この契約では正当な理由なくモリッシーが今回の写真の使用を差し止めることはできないと取り決めていた。にも関わらず、シュプリームが使用候補の写真をモリッシーに提出し、その中から選ぶように頼んだところ、理由を明らかにしないまま、全ての写真の使用を拒否した。

その後、紆余曲折あり最終的にシュプリームが強行突破でポスターキャンペーンを敢行し、Tシャツもリリース。蓋を開けてみれば、即ソールドアウトし今でもプレミアム価格で取引されている。私自身、昔、ザ・スミスが好きで数年前のモリッシーの来日公演にも行ったので、この件は非常に残念だった。

2017 Nas

そして、2017 Fall/Winter に登場すると噂されているのが、アメリカのラッパー/プロデューサーであり俳優の活動も行っている Nas(ナズ)だ。Nas は、文学性の高い深みのあるリリックが高く評価さており、ファースト・アルバム「Illmatic(イルマティック)」は、今なお非常に高い評価を得ている。2013年、このポートレートは撮影され、その当時リリースされると噂されていたが、結局ドロップされなかった。このヴィジュアルは、その際撮影された写真を使用した Jay Preme によるモックアップだが、信頼できるアカウントなので期待して待ちたい。